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                            第3戦 セパン・インターナショナル・サーキット
                            KeePer CERUMO GR Supra
                            #38 石浦宏明/大湯都史樹
                            ◆6月28 日(土) RACE
                            決勝結果 8位

                            公式練習での苦境からセットアップ変更を繰り返し、公式予選Q1 では大湯 都史樹が4番手につけるなどスピードを取り戻し、

                            9番手とシングルポジションで公式予選を終えたTGR TEAM KeePer CERUMO。

                            そんな公式予選から一夜明けた6 月28 日(日)は、午後4時30 分から決勝レースを迎えた。

                             

                            酷暑のマレーシアということも考慮し、やや陽が傾いてからのスタート時刻となったものの、

                            それでも気温33 度/路面温度42 度という厳しいコンディション。

                            KeePer CERUMO GR Supra のスタートドライバーを務めたのは、今回150 戦の記念のレースとなった石浦宏明だ。

                            レース前には豊田章男日本自動車会議所会長/トヨタ自動車会長から記念のプレートが贈呈されていた。

                             

                            1周目、タイトに入り組んだセパンのターン1〜2の攻防の中でチャンピオン争いのライバルでもある#1 GR Supra が

                            接触されスピンを喫する一方、混戦をうまく切り抜けた石浦は8番手につけていく。

                            序盤ペースが速そうだった#100 CIVIC TYPE-R GT の攻勢をうまく防ぐと、

                            前を走る#3 Z NISMO GT500 と三つ巴の戦いを展開していった。

                            3台とも車種が異なり得意コーナーが異なるなか、GT300 車両をうまく使いながら一進一退の攻防を展開していく。

                             

                            そんな石浦は、順位を守りながら19 周まで走るとGT500 クラスの先陣を切ってピットイン。


                            大湯に交代する。

                            早めにピット作業を行うアンダーカット作戦を採っており、チームもそのミッションに応えるべくしっかりと作業を行うと、

                            大湯を送り出した。

                            この作戦が功を奏し、大湯は中盤6番手を争う位置につけていく。

                            ただ、序盤のスティントで石浦はわずかにペースの苦しさを予感していたが、

                            そのとおりに後半の大湯は少しずつペースが苦しくなってきてしまった。

                            後方からは、ドライバー交代後猛烈なペースで追い上げてくる#100 CIVIC TYPE-R GT が迫ってきた。


                            大湯はもてるテクニックを駆使して#100 CIVIC TYPE-R GT を防いでいくが、

                            30 周目、回り込んでいくタイトなレイアウトの最終コーナーで#100 CIVIC TYPE-R GT に並びかけられてしまうと、

                            そのまま押し出されるようにわずかにコースアウトを喫してしまう。

                            後に#100 CIVIC TYPE-R GT にはタイムペナルティ10 秒が課されることになったが、

                            後半の大湯にはこの10 秒を跳ね返すだけのペースがなかった。


                            さらにKeePer CERUMO GR Supra には、序盤のスピンから立ち直ってきた#1 GR Supra が迫ってきた。

                            チャンピオン争いのライバルだけにオーバーテイクを許すわけにはいかない。

                            ただペースの苦しさに加え、長い後半スティントによる燃費の厳しさ、さらに酷暑のなかドリンクが出なくなってしまうなど、

                            コクピットの大湯は非常に苦しい後半戦を強いられてしまった。


                            52 周目、粘りの走りを続けていたKeePer CERUMO GR Supra はついに#1GR Supra の先行を許してしまい8番手にドロップしてしまう。

                            さらに後方からは、同じくランキング上位を狙う#14 GR Supra が近づいてきた。

                            もうこれ以上順位を下げるわけにはいかない。

                            大湯はチェッカーまで奮闘を続けることになった。

                             

                            55 周を終えレースはチェッカーを迎えることになるが、最終コーナーからKeePer
                            CERUMO GR Supra、そして#14 GR Supraが立ち上がってきた。

                            大湯はわずか0.027 秒差で#14 GR Supra を振り切り、ギリギリで8位を獲得してみせた。

                            走り出しから苦しいレースウイークとなった第3戦で、チーム一丸となって掴んだ3ポイントだった。

                            これでTGR TEAM KeePer CERUMO は3戦を終えてランキング3位をキープすることになった。

                            この3ポイントを活かすも殺すも、これからの中盤戦次第だ。

                            TGR TEAM KeePer CERUMO はふたたび日本に戻り、第2戦を制した思い出の富士スピードウェイで行われる第4戦に臨む。

                             

                            ドライバー/石浦宏明
                            「スタートのタイヤは硬めのものだったので、ウォームアップさせることに集中し、

                            スタートでポジションを上げる自信もあったのですが、前と間隔を空けているクルマがおり、少し混乱しながらのスタートとなりました。

                            序盤、ポジションを守ってからは3号車を追う展開となりましたが、ライバルたちと速いところ、

                            遅いところがありながらも近いタイムだったので、後半の大湯選手にこの位置以上で繋ぎたいと走っていきました。

                            ただ自分のスティント終盤では少し苦しくなってきた感触がありましたね。

                            自分のスティントはうまく戦えたと思いますが、ミニマムでのピットインでしたし、スティント終盤は苦しくなる感触があったので、

                            大湯選手に大変な役回りを任せてしまうことになりました。

                            大湯選手は厳しい状況のなか、出せるものはすべて出し切って最後まで耐えてくれたので感謝したいです。

                            今回、僕たちは1点でも多く獲るという目標で来たので、1号車に上回られてしまった悔しさもあるものの、良いレースができたと思います。次戦、心機一転富士で戦いたいと思います」

                             

                            ドライバー/大湯都史樹
                            「後半スティントはドリンクも出なかったので大変でした(苦笑)。

                            序盤の石浦選手のスティントで混乱もありながら、うまく切り抜けてくれたと思い
                            ますし、ペースも安定していたので集団に食いつけていました。

                            ピットもミスなく、良いかたちでアンダーカットできたと思いますが、そこからはとにかくペースがありませんでした。

                            想定していたかたちと違う印象になってしまいましたし、燃費もかなりギリギリを攻めていたので、

                            なんとかポジションだけを守ろうと頑張りました。

                            ただライバルたちを抑えようと頑張ったものの、ペースも違いすぎましたし、トラクションもあまり良くなかったです。

                            またセパンはコース幅も広いので、抑えるのは大変なコースだという印象をもちましたね。

                            ここでもう少し得点を稼ぎたかったですが、とはいえ及第点の順位だと思うので、次戦挽回したいと思います」

                            立川祐路監督
                            「レース序盤は石浦選手が上位争いにしっかりとついていってくれる展開となり、ポジションを守ってくれていましたが、

                            そこから早めにピットインし、アンダーカットを狙う作戦を採りました。

                            ピットワークも良く、うまく順位を上げることができたのですが、その後はペースに苦しんでしまい守りのレースとなってしまいました。

                            苦しい状況のなか大湯選手が頑張ってポジションを守ってくれてポイントを獲得できたものの、1号車の前でゴールしたかったですね。

                            ただ状況のなかで最善を尽くしてくれたと思っています。

                            次戦は富士スピードウェイでのスプリントレースなので、しっかりと巻き返せるように頑張りたいと思っています」

                             

                             

                             

                             

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