2024 AUTOBACS SUPER GT Report
FUJI GT 3Hours RACE
第2戦 富士スピードウェイ
KeePer CERUMO GR Supra
#38⽯浦宏明/⼤湯都史樹
◆5⽉3⽇(⾦・祝) QUALIFY
公式予選結果 10 位
4⽉13〜14 ⽇に⾏われた第1戦岡⼭では予選から速さをみせ
4位⼊賞という結果を残し、新体制での上々なすべり出しを⾒せたTGR TEAM KeePer CERUMO。
その勢いを繋げるべく、チームの地元富⼠スピードウェイで⾏われる第2戦に臨んだ。
例年ゴールデンウイークに⾏われ、多くのファンが訪れる⼀戦だ。
迎えた⾛⾏初⽇の5⽉3⽇(⾦・祝)の富⼠スピードウェイは朝から快晴に恵まれ、
前夜から多くのファンが詰めかけるなか、気温18℃/路⾯温度24℃というコンディションのもと午前9時から公式練習がスタートした。
今回の第2戦は3時間というSUPER GT では初となるレース距離だが、⻑距離でもグリッド位置は重要になる。
TGR TEAM KeePer CERUMO は午後の公式予選で好位置を獲得するべく、
公式練習でセットアップの確認を⾏っていった。
第1戦でスピードをみせたKeePer CERUMO GR Supraは、まずは⽯浦宏明がステアリングを握りコースイン。
セットアップの確認を⾏っていった。
⽯浦はピットアウト〜インを繰り返しながら⾛⾏を進めていったが、オーバーステアが気になる。
試⾏錯誤しながらさまざまなセットアップをトライしていったが、なかなか思うように症状が改善しなかった。
⽯浦は18周を⾛りピットに戻り、⼤湯都史樹にステアリングを託すが、
やはり⼤湯も同様の症状を訴えた。
この公式練習は⾚旗中断等なく進んだが、KeePer CERUMO GR Supra は終盤、⼤湯が記録した1分27 秒823 がベストタイムとなり、
9番⼿でセッションを終えた。
僅差ではあるが、上位とは明確に差がある状況で、TGR TEAM KeePer CERUMO は
その後もフルコースイエローの訓練やサーキットサファリ等を活⽤し、セット確認の⽷⼝を探っていった。
午前はセットアップに苦しみ、さらにGR Supra勢が全体的にやや苦しい戦⼒図となっていたが、
第1戦岡⼭でもKeePer CERUMO GR Supra は公式予選までの間に劇的にパフォーマンスを上げることに成功していた。
午前に得られたヒントをもとに、エンジニアたちは午後の予選に向けてさまざまな改良を加え、午後2時25 分からの公式予選に臨んだ。
午後2時58 分からスタートしたGT500クラスのQ1 で、KeePer CERUMO GR Supra のアタッカーを務めたのは第1戦同様⼤湯だ。
⽴川祐路監督、そしてチームから熱い期待を寄せられた⼤湯は、セットアップ変更を⾏ったKeePer CERUMO GRSupra の感触を確かめると、4周⽬に1分27 秒578、5周⽬には1分27 秒397 までタイムを上げたが、やはりフィーリングはベストなものではなく、
結果は10 番⼿となった。
とはいえ、GT500 クラスは僅差。
Q2 の⽯浦次第ではまだ上位をうかがえる可能性を残していた。
GT300 クラスのQ2 を挟み、午後3時54 分からスタートしたGT500 クラスのQ2 で、⽯浦はコースイン後アタックラップに⼊っていった。
Q1 で⼤湯からもたらされた改善点をもとに、さらなるセットアップ変更を⾏ったKeePer CERUMO GR Supra で、
⽯浦は5周⽬に1分27 秒780 というタイムを記録。
Q2 では8番⼿という順位につけた。今シーズンのSUPER GTでは予選順位は合算タイムで争われるが、その合算では2分55 秒177 という結果に。
ジャンプアップはならず、公式予選の結果は10 番⼿となった。
GR Supra勢のなかでは3番⼿という位置だが、ライバルたちがやはり速い。
とはいえ、KeePerCERUMO GR Supraの本来のパフォーマンスを発揮することができれば、
3時間レースという戦いのなかでも活路を⾒出せるはずだ。
TGR TEAM KeePer CERUMO は5⽉4⽇(⼟・祝)の決勝レースに向け、準備を続けていく。
ドライバー/⽯浦宏明
「予選を終えた後、順位を聞いたら『Q2 では8番⼿だけど合算は10 番⼿』と聞いたときは少し困惑しましたけど(苦笑)、
合算だと仕⽅ないですね。
GRSupra 勢が少し苦戦している状況ですが、そのなかでもいちばん前にいなければならないと思います。
予選Q2 ではバランスは良い⽅向になったと思いますが、まだ朝から続いているオーバーステアの症状がまだ解消しきれておらず、
決勝レースに向けてはまだ⾜りていないと思っています。
エンジニアと協⼒してしっかりと良いクルマを作っていきたいですね」
ドライバー/⼤湯都史樹
「公式練習では不調が続いており、その改善に向けた出⼝がなかなか⾒えない状況でした。
公式予選Q1 に向けて新たなトライを⾏ったのですが、それもうまくいきませんでしたね。
Q2 に向けて⽅向性を変えてオーバーステア解消を狙ったのですが、
そこである程度の⽷⼝が⾒えたのではないかと思います。しかし気づくのが遅かったですし、
もう少し何かできたのではないかという反省もあります。
とはいえ、予選にとらわれるわけにもいきませんし、反省しすぎも良くありません。
明⽇の決勝に向けた改善の⽅向性は⾒つけられたと思いますし、それをさらに進め、
順位を上げてポイントを必ず持ち帰りたいと思っています」
⽴川祐路監督
「公式練習からオーバーステアに悩まされ、結果的に予選までに解消しきることができませんでした。
良いところがないまま終わってしまった予選⽇でしたね。
ただ明⽇の決勝レースは3時間という⻑いレースですし、富⼠スピードウェイは抜きやすいコースです。
10 番⼿からでも決勝のペースさえあれば⼗分挽回できると思っています。
それが可能なようにまずはきっちりクルマを仕上げたいですし、
チームとしても⻑いレースでしっかり対応できるようにしたいと思います。
表彰台を⽬標に掲げて明⽇は臨みたいですね。予選⽇の応援ありがとうございました」