2016 SUPER GT 第2戦 「FUJI GT 500KM RACE」富士スピードウェイ
決勝:5月4日(水・祝)コースコンディション:Dry
開幕戦の岡山国際サーキットにおいてポールポジションを獲得、決勝では2位フィニッシュして16ポイントを獲得。これよって32kg のハンディウエイトを積んで臨んだ第2戦。
LEXUS TEAM TOM’S の KeePer TOM’S RC F 37 号車は、決勝レースを9番手5列目のスターティンググリッドからスタートすることとなった。
予選9位のポジションから、徐々に詰めて7位に浮上
予選時より気温も路面温度もぐっと上がり気温24℃、路面温度40℃とチームが想定した温度にだいぶ近づいてきた状況の中、2016年富士GT500km、110周の決勝レースがスタートした。
想定以上に路面温度が上がらず、レースを見越してタイヤを選択したKeePer TOM’S RC Fは予戦9位と上位を狙うには非常に苦しいポジションからのスタートとなったが、最終的にこのタイヤ選択がレース順位に大きく影響を及ぼす結果となる。
スタートドライバーのジェームス・ロシター選手は、混乱しがちなポジションからのスタートを順調に決めて戦闘開始。前との差を徐々に詰め、早くも7周目には24号車をパスして8位に、勢いそのまま翌週には100号車をパスして7位に浮上、6位を走行している15号車まで3秒の差でさらに追撃し続けるが、開幕戦2位のウエイトハンディ32kgとハンディ0kgの15号車とは明らかに分が悪く差は徐々に広がってしまう。
レースを見越したタイヤ選択、トップ車のリタイアで3位に
31周周回時頃から柔らかめのタイヤを選択し、予戦上位を獲得した46号車から1回目のピットストップに入り始める。続く32周目には同じくソフトタイヤスタートの38号車もピットイン、給油とタイヤ交換を終え再スタート、ソフトタイヤで予選に挑んだ故のこのタイミングでの給油が後の悲運に繋がってしまう。予定通り36周目に1回目のピットストップを行なったKeePer TOM’SRC Fはメカニックの素早い作業で、全車ピットストップを終えた時点ではコース上で追いつけなかった15号車をパス、6番手で平川亮選手が再スタートし前を走る39号車を追う。
一進一退の攻防が続く中72周周回時にホンダ100号車のリアタイヤがバーストし部品が散乱したため、セイフティーカーが導入された。今年からの新ルールでセイフティーカー走行中のピットインは禁止になったが、1回目早めのピットインをした46号車は給油を余儀なくされ、ペナルティー覚悟の上のピットイン、38号車もガス欠でコース上にストップ、リタイヤとなる。昨日のタイヤ選択がここで結果として表れ、4位に浮上。セイフティーカー走行が終了した80周目に予定通り2回目のピットストップを終え、再びジェームス・ロシター選手が表彰台目指し、最後の追撃を開始する。
しかし、ここでも同じブリジストンタイヤを装着するレクサス同士、前を走る39号車はウエイトハンディ8kgに対し32kgのKeePer TOM’Sは必死に食らいつくも、なかなか差を縮められずにいた残り3周、トップを走るGT-R 12号車のリアタイヤがバースト、リタイヤとなりKeePer TOM’Sは 3位に上がりそのままゴール!見事2戦連続表彰台を獲得した。
ジェームス・ロシター
「決勝日は気温も路面温度も上がってタイヤチョイスにコンディションがマッチしていた。しかし、9番手からの決勝は一気に順位を挙げることは出来なかったが、ペースを維持して周回を重ね、徐々に順位を上げて亮(平川)にバトンタッチできた。亮(平川)もとてもコンシスタントな周回を刻んで5位でピットイン。そして、もう一台がストップして 4位へ。終盤にトップのマシンがアクシデントでストップ。3位でゴール出来た。次戦の菅生でもこの調子で上位を目指したい」
平川亮
「予選から苦しい展開だったが、終わってみれば3位をゲット出来て、まあ良かったかなと思います。しかし、速さの点では負けているので何とかしたい。まずは、予選から頑張って順位を上げないといけない。」