新型コロナウイルス感染症の影響で、7月からの開催となった2020スーパーGT選手権は
早くも第4戦をここ栃木県にあるツインリンクもてぎにて迎えた。
シリーズランキング2位であるが故のウエイトハンディと、燃料リストリクター(規定によりエンジンに供給される燃料を減らされる装置)は、
このストップ&ゴーのコースレイアウトのツインリンクもてぎにおいては大きくマシンに影響を及ぼす。
重量が重いことによりブレーキを早めに踏む必要がある(ストップ)、
重量が重く燃料の供給が減らされていることによって加速が鈍る(ゴー)双方にハンディをかかえながらも挑んだ土曜日の練習走行。
雨の影響により路面はウエットコンディション、その中ウエットタイヤでは中盤の順位を走行していたKeePer37号車。
燃料リストリクターの影響を受けにくいウエットコンディションではこの順位を確保できていたのだが、
午後になって予戦が始まると雨は霧雨状態ではあるもののドライコンディションでの予選となってしまった。
その状況の中果敢に予戦Q1に挑んだ平川亮であったがさすがの平川でも現状のハンディを打ち破ることは出来ず
13番手にて明日の決勝レース挑むことになった。
天気予報では雨の可能性も有ったが、願い届かずドライコンディションで迎えた決勝レース、今回はスタートを平川亮が担当。
KeePer37号車得意のロケットスターを狙ったがここでもウエイトと燃料リストリクターの影響で加速が伸びず
ほかのマシンとの混乱に巻き込まれ逆に順位を落としてしまう。
クラッシュの影響でセイフティーカー(以後SC)が導入され9周周回から14周までSC先導での走行となったが、
レースがリスタートして単独ではラップタイムも早く走行出来てもなかなか抜くまでには至らずストレスのたまる展開が続いてしまう。
そこでチームは通常より早めの23周目にピットストップを慣行し事態の打開を狙うが、
給油でのトラブルにより逆に順位を落としてしまうことになってしまった。
ただ、ここからステアリングを託されたニック・キャシディの怒涛の追い上げが始まり44周目には7位まで順位を挽回、
6位のチームメイト36号車にオーバーテイクを仕掛けたところで痛恨の接触、再び11位まで順位を下げてしまう結果となった。
しかし、ここで諦めないニック・キャシディはさらにギアを上げ猛プッシュ!46周目に再びSCが導入され前を行くマシンとの間隔が詰まり、
51周目にレースが再開すると、ここから本領発揮!
GT300クラスのとの混乱がない間に順位を挙げ、さらにGT300クラスに追いつくと、たくみにGT300クラスのマシンを利用し、
なんと6番手まで順位を挽回、予戦13番手から6位入賞、貴重な5ポイントを獲得した。
次戦は、10月4日(日)に、静岡県の富士スピードウェイにて、今シーズン初めて観客を入れて開催されます。