5月の第2戦富士はゴールデンウィークの真只中に行われ、
SUPER GTシリーズで最も多くのファンを集めるイベントだ。
今年は、コロナ禍による移動規制が緩和されたこともあり、
久しぶりにグランドスタンド、コースサイドには多くのファンが詰めかけた。
そんな中、午前中のフリー走行でTGR TEAM KeePer TOM’S37号車は、
トップタイムを叩き出し、ホームコースの富士で今年もSupraの強さを示した。
予選Q1ではチームメイトの36号車とのトップ争いとなり、
TEAM TOM‘Sの仕上がりの良さがうかがえた。
Q1を難なく突破し、Q2では5番手タイムをマーク。
しかし、一台前のマシンが走路外走行の判定を受けてタイム抹消、
順位の後退があり、4番手グリッドを得て決勝を迎えることとなった。
●宮田莉朋がQ1を担当した。
●ウォームアップを終えて4周目でアタック開始。描いていた通りのラップを刻むことはできなかったが、その時点ではトップタイム。
●5周目に再度アタックしたがAコーナーで若干のミス、6周目のアタックでもタイムアップはできなかった。36号車の坪井がアタック
してトップタイムを叩き出す。その差0.039秒という僅差で、Q1では37号車が2番手となりTEAM TOM’Sの1-2となった。
●サッシャ・フェネストラズがQ2を担当。
●5周目と6周目にアタックを行うことにしていた。しかし、6周目のAコーナーでミスしてしまい、タイムアップはできなかった。
●Q2終了直後は5番手の暫定結果が出ていたが、上位の1台がトップタイム周で走路外走行と認定され、タイムが抹消
されたため、ひとつ順位が上がり4番手グリッド、2列目アウト側から決勝をスタートする。
五月晴れの決勝日。
グランドスタンドを埋め尽くすモータースポーツファンの前で
450km、100周のレースがスタート。
素晴らしいダッシュから一気にトップに立った。
チームメイトの36号車が2周目に2位に上がって、トムスの1-2体制となった。
10周を経過するあたりから36号車がペースアップ。24周目に順位が入れ替わったが、
依然1-2体制は変わらなかった。
一度目のピットイン後も36号車と共に周回を重ねていた時にアクシデントが発生して
赤旗が提示されレース中断。
再開後の再スタート直後の1コーナーで36号車と接触。
3位まで順位を落としてしまった。
レースの半ば過ぎ、ホームストレートで大きなアクシデントが発生し、再び中断。
現場のガードレール修復の後、最大延長時間10分前にセーフティーカーランが
開始されたが、3周したところで時間切れ終了。
2位でフィニッシュしたが36号車との接触によるペナルティを科せられ14位となった。
●フェネストラズがスターティングドライバーを担当。
●スタートで一気に前の3台をパスしてトップに立つと、後続を引き離す展開に持ち込んだ。2位に上がってきた36号車とトムス1-2体制で序盤を周回。
●ギャップを詰めてきた36号車が24周目のBコーナーで順位を入れ替えたが36号車が先にピットインして再びトップへ。
●35周してピットイン。宮田に交代した後にヘアピンコーナー手前でアクシデントが発生してレース中断。52周目からレースが
再開。その1コーナーで36号車と接触し3位へ。
●58周目のストレートで直前を走行していた3号車がスロー走行中のマシンを避けようとしてスピン、クラッシュ。
これで2度目のレース中断。レース延長最大時間の18時20分まであと10分となって、セーフティーカーに先導されて走行開始。3周して時間切れとなり、2位でフィニッシュラインを切ったが、36号車との接触によるペナルティで、結果に40秒が加算され14位で第2戦を終えた。