3ヶ月遅れでスタートした2020年スーパーGTシリーズの第2戦が
開幕戦と同じ静岡県の富士スピードウェイにて開催された。
新型コロナウイルス感染症予防対策の為、今大会も無観客での開催となった。
開幕戦は土曜日にフリー走行のみが行われ、
日曜日の午前中に予選、午後に決勝レースを行う変則的なスケジュールにて行われたが、
第2戦からは通常通りのスケジュールに戻り、
土曜日の午前中にフリー走行、午後に予選が行われるスケジュールに戻った。
梅雨明け後から一気に真夏の暑さが続き、
標高約600mにある富士スピードウェイでも気温28℃、路面温度は39℃まで上昇した。
午前中に行なわれたフリー走行からエンジンのパフォーマンス不足をドライバーからのインフォメーションとして上げられていたが、
周りのマシンと比べても圧倒的に重くウエイトハンディが課せられているので、
トータルのパフォーマンスがあがらないのは開幕戦勝者の宿命であった。
パフォーマンスに不安をかかえながらもセットアップとドライバーのスキルで乗り切る勢いで望んだ予選、
今回はQ1を平川亮が担当した。
慎重にタイヤに熱を入れ4周回目に、まず1回目のタイムアタック、次のラップもタイムを更新したものの、
0.94秒届かず予戦Q2への進出とはならなかった、しかし予戦10位はウエイトハンディを考えると
順当なポジションではあったが、
平川亮にとっては悔しい結果となってしまった。
昨日と同様、快晴の元迎えた決勝当日、日差しが強く気温は29℃と、昨日と同じ位であるが
路面温度は42℃と昨日よりも高く、タイヤマネージメントが重要になる展開が予想された。
スタートドライバーは、レース序盤、まだタイヤに熱が入りきっていない時に
圧倒的な速さを見せるニック・キャシディが担当、今回も予想を裏切らない走りを見せてくれた。
1周のフォーメーションラップを終えシグナルがブラックアウト、
全てのマシンが一斉にスタートするとまずは第1コーナーで1台、その後第2セクターで1台、
最終セクターでさらに1台と、なんとオープニングラップで7位まで順位を上げたニック・キャシディは
さらに追撃の手を緩めず5周目に1台をパスし瞬く間に6位まで順位を上げた。
その後、果敢に攻め続けたがやはりウエイトハンディの影響は大きく6位のポジションをキープし
26周目にピットイン、ドライバーをエースの平川亮にチェンジし再びコースインした。
トップ争いをしていたNSXがスピンしコースアウトした為難なく順位を5位に上げ、
表彰台に向けさらにプッシュし続ける平川亮、40周目には前を行く予戦4番手のGTRをパスし4位に浮上、
表彰台まであと一歩のところまで追い上げたたがそのままレース終了、もっとも重いウエイトハンディを課せられ、
予戦10位からのスタートにも関わらず4位入賞はシリーズ全体を考えると、とても価値のある順位であった。
次戦は、8月23日(日)に、これまでと同じく無観客レースで、三重県の鈴鹿サーキットにて開催されます。
予選10位から怒涛の追撃 4位入賞で1ポイント差のシリーズ2位!