シリーズ第3戦 鈴鹿サーキットは、第4戦と入れ替わりの日程で行われ、シリーズの折り返し、 4レース目となる。
TGR TEAM KeePer TOM’S 37号車のサクセスウエイトは 54kg 。
GT500クラスのマシンの中では 3 番目に重く、練習走行の時点からマシンのセットアップに苦しみ、思うようなタイムを出せない状況だった。それに加え、予想外に気温が低く、同時に路面温度も低いため、持ち込んだタイヤの温度レンジとコンディションが合わず、ダブルで苦しい状況となった。
セッティングを修正しつつ予選を迎えたが、結果はGT500クラス15台中14番手で、決勝に臨むこととなった。
このような状況下であっても、1ポイントでも多く獲得するべく、52周の決勝をスタートする。
●午前中の練習走行開始から平川亮がステアリングを握った。
●アンダーステア傾向があって、その修正とともにタイヤチョイスの作業を同時に行わなければならなかった。
●限られた時間内でセッティングを調整、阪口晴南にスイッチしてセッティングのチェックと決勝へ向けての準備、ロングランを行った。
●平川がQ1を担当。
●ウォームアップを終えてアタックを開始し、5 周した最終ラップにベストタイムをマークした。
しかし、Q1を突破することが できず、14番手で予選を終えた。
●阪口の予選走行チャンス は無かった。
決勝日の天候は曇りだが、気温が上昇して、決勝スタート時点では路面温度は予選日に比べて12℃も高くなった。
今回持ち込まれているタイヤの温度レンジにマッチした状況になり、加えてセッティングの修正も進み、アンダーステアは解
消されて、順位アップの準備は整った。
52周レースの序盤から順位アップに成功。セーフティーカー明けの後方集団の中でもペースは良く、周回を重ねた。
雨の予報も出ていたので、チームは雨雲レーダーで状況を注視しつつピットインのタイミングを探っていた。セカンドスティントも集団の中での走行が続いたが、最終盤に順位アップして10位フィニッシュ、貴重な1ポイントをゲットしてレースを終えた。
●阪口晴南がスターティングドライバーを務めた。
●3周目にポジションアップ。トップのマシンがアクシデントにより戦線を離脱したため、もう一つポジションアップ。
セーフティーカーラン後の14周目に11位へ。
●雨雲がサーキット上空を通過しないと判断し、23周してピットインを指示。平川に交代した。
●コースインして再び集団の中で周回を重ねる展開となった時に、ヘアピンのブレーキングでダウンフォースが抜けてしまい、前のマシンに接触、その際スポイラーにダメージを受けてしまった。
●空力のバランスが崩れたため、苦しい走行を強いられることとなり、順位アップが難しくなってしまった。
●残り2周となった時に、前を行く NSX がシケイン で失速 したのを見逃さず、1コーナーの進入でパッシングに成功、10位に順位アップした。
●1ポイントを獲得してランキング7位で後半戦へ臨む