前戦、富士スピードウエイにて、TGR TEAM Keeper TOM’Sの37号車は、見事な作戦で優勝を飾った。
サッシャ・フェネストラズと宮田莉朋のGT500クラス最年少コンビが初優勝。
そして、担当のエンジニアもGT500クラス最年少というフレッシュな勝利だった。
第3戦の鈴鹿で初表彰台(3位)に立って以来、一気に加速して表彰台のトップに立ち、今シーズン2回目の鈴鹿に、ランキングトップとしてシリーズ後半戦へ突入してきた。
獲得ポイント31点。
サクセスウエイトも現在最大の62kg。
規定によって燃料の供給量を制限する燃料リストリクターも装備されている。
苦しい状況の中でQ1通過を目指して宮田莉朋がコースイン。
Q1突破に不可欠な1分45秒台のタイムには僅かに届かず、Q2への進出は叶わなかった。
決勝は11番手からスタート。
●第4戦優勝によって、トータルポイント31点。ポイントx2のサクセスウエイトは62Kg。
●サクセスウエイトが50Kgを超えた場合、パフォーマンスに制限が加えられる。燃料の供給を少なくする燃料リストリクター
1段階が装着され、実ウエイトはサクセスウエイトから17Kgを差し引いた45Kgが搭載されている。
●Q1のアタックを行った宮田は、GT500クラスで燃料リストリクターを装着した状態で走行するのは初めての経験だった。
●ドライバーの感覚では実ウエイトよりも燃料リストリクターによって絶対的なパワー、速度が伸びないことが大きくタイムに影響を及ぼしている。
●今回の決勝レースは第4戦に引き続いて450km。給油2回の義務と、ドライバーの最大周回数以外の規定はないため、戦略面での幅が広く、後方からのスタートでもポイント獲得のチャンスがある。
特にアクシデントもなくレースは進行して、レース中盤戦へ。
●上位のマシンの中で、早々にピットインするマシンがあり、順位を上げることができた。タイヤが温まるとペースが良くなり、パッシングも行えて、最初のピットインまでには10位以内の順位で走行することができていた。
●フェネストラズは、26周してピットインし宮田に交代。宮田はソフトタイヤを装着、コースインしてすぐに快調なペースで周回を重ねることができていた。
●レースの3分の2が経過し、再びピットインのタイミングを迎えた時にSCが導入された。導入直前に2回目のピットインができていれば、大きく順位アップのチャンスだったが、宮田がピットロード入口に来るまでにSCはコースインし、ピットロードは閉鎖されていた。
●SC明けに2回目のピットインを済ませて、9位でレースに復帰。最終ラップに上位のマシンがクラッシュしたため8位でレースを終えた。