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                            SUZUKA GT 300km RACE
                            第5戦 鈴鹿サーキット
                            KeePer CERUMO GR Supra
                            #38 石浦宏明/大湯都史樹
                            ◆8月 24 日(日) RACE
                            決勝結果 5位


                            公式予選を前にしたセットアップ変更が功を奏し、サクセスウエイトの厳しさのなか8番手というグリッドを得ることができた TGR TEAM KeePer CERUMO。

                            このグリッドを好結果に繋げるべく、8月 24 日(日)の決勝日に臨んだ。


                            この日も鈴鹿サーキットは夏の暑さが続いており、日陰でも大粒の汗をかくほど。

                            暑さ対策として比較的遅めの午後3時 30 分に決勝レースを迎えることになったが、それでも気温 35 度/路面温度 52 度という酷暑のなか決勝レースを迎えることになった。


                            KeePer CERUMO GR Supra のスタートドライバーを務めたのは石浦宏明。


                            決勝前のウォームアップでは好感触を得ており、重要な部分のセットアップ修正を行い決勝に臨んだ。

                            パレードラップ、フォーメーションラップの後迎えたスタートでは、まずはしっかりとポジションを守り8番手につける。

                            ただ、2周目には4番手を走っていた#24 Z NISMO GT500 がコースアウトしたことで、石浦は7番手に浮上。

                            前を行く#14 GR Supra とともに、5番手の#64 CIVIC TYPE-R GT とのギャップを縮めていった。


                            そんななか、4周目には石浦の後方で競り合っていた#24 Z NISMO GT500 と#17 CIVIC TYPE-R GT が Astemo シケインで接触。

                            これでレースはセーフティカーランとなる。

                            まだ GT300 クラスをオーバーテイクしていないタイミングであり、レースはいったん仕切り直しとなった。


                            レースは 10 周目にリスタートを迎えたが、このタイミングで前を走っていた#14 GR Supra は#64 CIVIC TYPE-R GTをオーバーテイクしていく。

                            ただ再開直後、2ランクダウンの燃料流量リストリクターの影響もあり、ストレートが厳しい石浦はなかなか#64 CIVIC TYPE-R GTをかわすことができなかった。

                            逆に石浦の背後からは#19 GR Supra が接近。

                            オーバーテイクを仕掛けてくるものの、これを退けた石浦は、7番手を守りながら自らのスティントを進めていくことになった。


                            セーフティカーランがあったこともあり、石浦が GT300 クラスの集団に追いつく直前の 18 周を終えて、チームは KeePer CERUMO GR Supra をピットに呼び戻した。

                            GT300 クラスをかわすロスをなくし、なおかつミニマムのピットインでアンダーカットを狙う作戦だ。


                            GT500 クラスでは、ロスをさけるために同様の作戦を採ったチームも多く、KeePer
                            CERUMO GR Supra、#64 CIVIC TYPE-R GTを含む6台が同時にピットインを行った。


                            続々とピットアウトする GT500 車両のなかで、大湯都史樹に交代した KeePer CERUMO GR Supra は、

                            チームの頑張り、序盤の石浦のセーブもあり#64 CIVIC TYPE-R GT を先行することに成功。

                            前が開けた大湯は、#12 Z NISMO GT500 を追いながら長い後半スティントを戦っていった。


                            ただレース後半、#64 CIVIC TYPE-R GT やピットインを遅らせていた#39 GR Supra が大湯に接近してくる。

                            ストレートが厳しい KeePer CERUMO GR Supraではあったが、それでも大湯は集中力を切らさずポジションをキープしていった。

                            レース終盤、GT300 クラスのストップ車両等で二度のフルコースイエローが入る荒れた展開となったが、そんななか大湯は5番手の#12 Z NISMO GT500、7番手の#39 GR Supra との三つ巴の戦いを繰り広げた。


                            そんななか 49 周目、NISSIN ブレーキヘアピンで#12 Z NISMO GT500 がややアウトにふくらみ、

                            大湯はその間隙を突いて5番手に浮上する。

                            その後も#39 GR Supra は後方から迫る展開ではあったものの、大湯はしっかりとポジシ
                            ョンを守り切りフィニッシュ。

                            前日「5位くらいが理想」と大湯自身が語っていたとおりの順位でフィニッシュした。


                            ただ、燃料流量リストリクターが KeePer CERUMO GR Supra よりも1段階大きかったものの、同じく調整を受けていた#14 GR Supra が2位でフィニッシュしたことで、KeePer CERUMO GR Supra はポイントランキング上、首位との差を詰めたものの3位のままとなった。

                            第5戦鈴鹿では狙いどおりの戦いぶりをみせることができたものの、目指すチャンピオンに向けてはさらなるポテンシャルアップが必要だ。


                            サクセスウエイトがさらに厳しくなる第6戦スポーツランド SUGO に向け、TGR TEAM KeePer CERUMO はさらにステップアップを狙っていく。


                            ドライバー/石浦宏明

                            「スタートを担当しましたが、ウォームアップからペースが良さそうであることを確認することができました。

                            ただフロントタイヤをうまく保たせることがポイントになりそうだったので、エンジニアがその点をうまくセットアップしてくれました。

                            そのおかげで自分のスティントも安定したペースで走ることができたと思います。

                            前を走っていた 64 号車がストレートも速かったので、抜くのは難しそうだったので、セーブしてピット作業が有利になるようマネージメントしていきました。

                            あわよくば前に出ようかとも思いましたが、セーフティカーランもあり、ストレートスピードの差もあり難しかったですね。

                            結果的に、セーフティカーのおかげで僕は GT300 クラスを抜くことなくミニマムでピットインすることになりましたが、作業も早かったので、チーム力で順位を押し上げることができたと思います。

                            後半の大湯選手の展開も恵まれましたし、12 号車もうまく抜いてくれました。結果的に、14 号車にランキングでは逆転されることになりましたが、1号車との差を詰めることができました。

                            今後もサクセスウエイトが厳しくなるものの、地道にポイントを積み重ねていきたいと思います。

                            勝負できていることはすごく良いことですし、チーム力も高いレベルにあると感じています」


                            ドライバー/大湯都史樹


                            「僕としてはベストなレースができたと思いますし、チームとしてもやれるだけのことができたと思います。

                            サクセスウエイトを考えると悪くないレースができました。

                            ストレートの苦しさがあったので抜いたり抜かれたりはありましたが、5位くらいが目指せる最大だろうと思っていて、それが達成できたので帰ってきたら、14 号車が速くて2位に入っていましたし、1号車がしっかりポイントを獲っていたので、チームの雰囲気があまり良くなかったです(苦笑)。

                            ペースの面でも、戦略面でも間違ったことはしていませんでしたが上がいたので、その点は今後気がかりです。

                            結果的にランキングでも上位との差は詰められたものの、そこまででもないですし、14 号車に前に行かれてしまいました。

                            僕としては石浦さんのラストシーズンでチャンピオンを獲れたら最高だと思っているので、そのためには次戦もっと上を目指していかないといけないと思っています」


                            立川祐路監督


                            「サクセスウエイトが厳しい状況のなか、序盤は石浦選手がしっかりと順位を守ってしのいでくれて、そこからは大湯選手が頑張ってくれたと思います。

                            序盤は 64 号車がコース上でも速く、こちらが2段階リストリクターが絞られていることもあり、なかなか抜くのは難しい状況でしたが、ピットではメカニックのみんなが頑張ってくれたおかげで、64 号車を先行することができました。

                            大湯選手のスティントではタイヤがフレッシュなクルマが後方から追い上げてきましたが、しっかりと順位を守り、さらに5位まで上げてくれたので、結果をみると上出来なレースだったのかな、と思っています。

                            チャンピオン争いを考えてもトップとの差は詰められましたしね。

                            考えうる最上位でゴールすることができたと思っています。今回も応援ありがとうございました!」

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