2022年のSUPER GT第8戦、最終戦の舞台はモビリティリゾートもてぎ。
ポイントランキングの上位6台がチャンピオン獲得の権利を有している。
TGR TEAM KeePer TOM’Sの37号車は、38点を獲得しており、現在ランキング5位。トップから20点の大差があるが、予選と決勝の展開如何では、チャンピオン獲得のチャンスが消えたわけではない。可能性を信じて乗り込んだもてぎだったが、走り始めの練習走行から、予想外の状況に直面せざるを得なかった。
最終戦に向けて行ってきたセッティングとチョイスしたタイヤのマッチングが外れ、絶対的なグリップが得られないためタイムが伸びず、その状況下でもセッティングを進めて予選に臨んだが、15台中14位という厳しい結果となった。
しかし、決勝の結果次第ではチャンピオンの可能性はまだ残っている。
●公式練習の段階からタイヤのグリップが低い状況が発覚した。
●ソフト系、ハード系のタイヤ共にトライをしても大きな違いはなく、確かなグリップが得られないという問題に直面してしまった。
●Q1を宮田莉朋が担当した。
●予選に対してチョイスしたのは、ソフトタイヤ。
●この季節にしては、気温、路面温度が高めの状況となっていたが、タイヤのウォームアップが思い通りにはいかず、通常よりも多く周回が必要だった。コースインしてから4周目、5周目でアタックをかけたが、トップから1秒以上遅れて、Q1敗退となってしまった。
●机上の計算では決勝で優勝し、展開次第、ランキング上位陣がポイント獲得圏外という結果如何では、まだチャンピオンの可能性は残されているが、かなり厳しい状況となった。
●サッシャ・フェネストラズの予選での走行チャンスはなくなってしまった。
●スタートで順位アップすることはできなかったが、オープニングラップの第5コーナーで1台がスピンして、1ポジションを上げた。
●タイヤの温まりが良くなく、グリップレベルも高くはなかったが、タイヤの摩耗、デグラレーションが進まなかったのでペースは安定して周回を重ねることができた。
●8周目で起こったマルチクラッシュを避けることができ、ここで9位に順位アップ。
●セーフティーカー導入後20周目にレース再開。23周してピットインし、宮田莉朋に交代。9位のままレースに復帰。
●宮田は、40周のロングスティントを任されて、39周、50周目、そして61周目に順位を上げて6位フィニッシュを果たした。
●37号車は、ドライバーランキング6位。チームランキング6位で2022年シリーズを終了した。