RACES

2025 series
    2024 series
      2023 series
        2022 series
          2021 series
            2020 series
              2019 series
                2018 series
                  2017 series
                    2016 series
                      2015 series
                        2014 series
                          2013 series

                            2025 AUTOBACS SUPER GT Report
                            FUJI GT SPRINT RACE
                            第4戦 富士スピードウェイ
                            KeePer CERUMO GR Supra
                            #38 石浦宏明/大湯都史樹
                            ◆8月2日(土) QUALIFY/RACE1
                            公式予選結果 3位/決勝結果 2位

                             

                            6月下旬にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行わ
                            れた第3戦から約1ヶ月強。

                            2025 年のSUPER GT はふたたび舞台を静岡県の富士スピードウェイに戻し、第4戦を迎えた。

                            マレーシアから戻ってきたKeePer CERUMO GR Supra はTGR TEAM KeePer CERUMO の手によりメンテナンスされ、

                            富士スピードウェイでの第4戦、そして鈴鹿サーキットで行われる第5戦に向けて準備を整えていった。

                            そんな第4戦だが、今回はSUPER GT 史上初の試みとなる変則的なスケジュールが組まれた。

                             

                            8月2日(土)、3日(日)それぞれで公式練習、公式予選、そしてスプリントの決勝レースが行われるスケジュールで、各日1名のドライバーがそれぞれ戦う。

                            2日(土)は35 周の決勝レースで、GT500 クラスとGT300クラスが混走するレースだ。

                            このレースを前にして、石浦宏明が2025 年限りでのGT500 クラスでの活動終了を発表したこともあり、TGR TEAM KeePer CERUMO にとっては大切なレースとなるこの第4戦だが、チームはまずは2日(土)は大湯都史樹を起用。

                            3日(日)を石浦に託すことになった。

                             

                            レースウイークを前に、台風9号の影響が心配された富士スピードウェイだが、迎えた8月2日(土)の富士は朝から晴天に恵まれ、午前8時30 分から公式練習がスタートした。

                            同じ富士スピードウェイでの第2戦で優勝を飾っているKeePer CERUMO GR Supra だが、大湯は「気温、路面温度もまったく違うので、フィーリングはかなり違いました」と第2戦での好調がそこまで活かすことができていなかったと語った。

                            大湯は途中フルコースイエローの訓練やGT300 クラスの専有走行をはさみつつ、セット
                            アップを進めながらアウト〜インを繰り返し、18周を走行。

                            1分28 秒190 というベストタイムを記録し、3番手につけた。


                            「第2戦ときのコンセプトから若干変更して持ち込みましたが、それがあまり機能していない状況で、第2戦のときに戻してもあまり手ごたえがありませんでした」と大湯。

                            FIA-F4 第4戦/第5戦の予選をはさみ、慌ただしく迎えた午前12 時10 分からの公式予選。

                            短いインターバルの間に、公式練習で出た問題点を抑える方向でセットアップを進めコースイン。

                            大湯はアウトラップから5周目、1分28 秒456 を記録し3番手につけることができたが「求めていることをやろうとすると良くはなりますが、今度はバランスが悪くなったりと、本当に欲しいパフォーマンスには至っていませんでした。

                            3番手だった手ごたえはなかったですね」と大湯は不満を語った。

                             

                            ただ、午後にはすぐに決勝レースがやってくる。

                            また翌日には、石浦が担当する予選・決勝がある。

                            「石浦さんも走るので、ある程度クルマのパフォーマンスをもっていきたい気持ちもありますが、レースのこともありますし……。

                            あまりギャンブルもできません」と悩ましい状況。

                            TGR TEAM KeePer CERUMO は岡島慎太郎エンジニアを中心に、レースに向けて改良を進めた。

                            迎えた午後3時15 分からの決勝レースは気温34 度/路面温度57 度という酷暑のなか迎えた。

                            大湯は「チャンスがあるとしたら前半」と語っていたとおり、オープニングラップのTGR コーナーで2番手の#1 GR Supra のインを差していく。

                            ただ、オープニングラップの激しい争いのなかでポールスタートの#19 GR Supra を交えた三つ巴の戦いに。

                            1周目、順位はグリッドどおり#19 GR Supra、#1 GR Supra、そしてKeePer CERUMO GR Supra と続くトップ3となった。


                            ただ、後方では10 番手スタートの#14 GR Supra がコカ・コーラ・コーナー立ち上がりでクラッシュ。

                            レースはいきなりセーフティカーランとなった。


                            6周目にレースはリスタートを迎えたが、この機を逃さず大湯は#1 GR Supraに続いて#19 GR Supra をオーバーテイク。

                            2番手に躍り出た。さらに大湯はトップを走る#1 GR Supra を追っていったが、「予選よりも決勝がいつも速い」と大湯が評する#1 GR Supra は、ジワジワとKeePer CERUMO GR Supra とのギャップを広げていくことになった。

                            途中、パラパラと雨が降ったタイミングや、GT300 クラスとの関係をうまく使いながら大湯はギャップを縮めつつ、最後まで#1 GR Supraを追ったものの、最後は2.529 秒差
                            の2位でフィニッシュすることになった。

                            表彰台は喜ぶべきものだが、#1 GR Supra との力の差を見せられたことも事実だ。

                            これを打開するための力が求められる。

                            8月3日(日)はいよいよ石浦宏明がステアリングを握り、レース2を戦うことになる。

                            ページTOP