ゴールデンウィーク恒例となっている富士スピードウェイでの大会
「2023 AUTOBACS SUPER GT Round2 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE」が5月3・4日に開催された。
前大会の悪天候から一転し、雲一つない快晴で心地よい気候の中公式予選が行われた。
Q1は塚越広大が担当する。
落ち着いたアタックで1'27.189のタイムを出し、見事6位でQ1を突破する。
続くQ2は松下信治が担当する。
松下も1周をうまくまとめるも、決勝レースは8番グリッドからのスタートとなった。
決勝日も朝から大勢のファンの方々がサーキットに詰め掛けてくださり、場内は大変な賑わいをみせた。
Astemo REAL RACINGのスタートドライバーは松下。
スタート直後行き場を失い、前を走るライバルと軽く接触しながらポジションを2つ落としオープニングラップを10位で通過する。
7周目には#14をパスし9位となり、その後数周に渡り僅差の接近戦のなか、
前を走る数台のライバルたちをパスできるタイミングを狙っていく。
23周目よりGT500 クラスで1回目のピット作業に入るマシンが出てきて、
34周目にはAstemo NSX-GTは前を走る2台より少し早いペースで3位を走行する。
Astemo NSX-GTは40周目に1回目のピットインをし、塚越にドライバー交代し、
タイヤ交換、給油を済ませ10位でコースに復帰する。
54周目にベストタイムを更新する中、55周目にはGT500クラス2回目のピットインが動き始める。
Astemo NSX-GTは76周目にルーティンの2回目のピットインを行いタイヤ交換、
給油をミスなく行い塚越は7位でコースに戻る。
88周目頃には非常に良いペースで塚越は快走し、前を走るライバル2台と1秒以内の距離でその時を狙っていく。
90周目1コーナーで#3をパスし5番手に、更に前を走る#8を攻略するタイミングを狙っていたが逆に#3に先行を許してしまう。
残り9周。塚越は落ち着いて体制を整え直し、94周目に再び#3をパス、
そして95周目には3位を走行していた車両にトラブルが発生しAstemo NSX-GTは4位まで浮上する。
あと一台抜けば表彰台獲得…。
しかし前を走る#8も同じようなペースで走っておりなかなかパスすることができない。
背後からは#14が迫ってくる。
でも塚越もチーム一同も諦めなかった。
98周目、数周に渡りバトルしていた#8がスロー走行となりAstemo NSX-GTは3位にポジションを上げる。
そのまま塚越は背後からの猛追も守り切り、見事3位でチェッカーを受けた。
今大会もたくさんのご声援ありがとうございました。
応援の力が今回の結果を導いてくれたと強く感じました。
次戦は、昨年2位表彰台を獲得した鈴鹿大会です。引き続き応援宜しくお願いします。
監督 金石勝智
今回はここ数年苦手としている富士での450キロレースでした。
フリー走行で先ずはタイヤの選択をしてハードタイヤを選択しました。
そこからセットアップに入り調整を繰り返し500クラスの専有走行では広大にソフトタイヤでアタックしてもらいましたが、
9位タイムとなり、予選に対して不安の残るフリー走行でした。
Q1に向けてセットアップをもう一度見直し、広大が接戦の中6位で突破してくれ富士では久しぶりのQ1通過となりました。
Q2ではノブがアタックし8位となりました。
決勝レーススタートはノブにいってもらい、40周まで引っ張ってほとんどのチームの逆の戦略をとり残りの60周を広大に託しました。
50周過ぎからトップと変わらないタイムで走り追い上げていき、
残り24周の時点からトップよりも速い脅威的なペースで走り出し、あっという間に4位グループに追いつきました。
そこからは抜きつ抜かれつの激しい展開になりましたが、広大の勢いは止まらず
終盤に他車のアクシデントもありましたが表彰台への道をこじ開けてくれました。
優勝とはいきませんでしたが次に繋がる大変良いレースが出来たと思います。
次戦の鈴鹿はサクセスウェイトが少し重たくなりますが今回のようなスピードのある車を用意して
ドライバーと共に優勝目指して戦いたいと思います。
今回も皆さんの沢山の応援のおかげで力強いレースが出来ました。
ありがとうございます。引き続き応援宜しくお願い致します。
塚越広大
フリー走行の走り出しから車の状況は悪くない感触だったのですが、500クラス占有走行の時は少し車のバランスが変わっていたので
その辺りに気を付けながら予選に臨みました。
予選では今回Q1を担当し、上手くアタック出来なかった部分があったのですが
6位でQ2にバトンを渡すことができてひとまず良かったと思います。
決勝レースは8位からのスタートとなり、前半に松下選手がロングスティントを走ってくれたおかげで
後半に追い上げて勝負をするという作戦をとれることになりました。
僕のスティントで序盤苦戦した部分がありましたが後半になるにつれてペースを上げることができました。
最後順位を争うバトルでは久しぶりに元気よく走ることができ熱くなりましたが、
自分としても引いちゃいけない、攻めなきゃいけないと思い走りました。
反省すべき点はありますが、ここ数年苦手としていた富士でひとまず3位になれ良かったと思っています。
次戦鈴鹿は昨年調子よく走っていましたし、まだまだウェイト的にも軽いので、
しっかり準備して鈴鹿で勝つ為にチームと準備していきたいと思います。
松下信治
個人的には長らく富士で表彰台に乗れていないという苦手意識もあり、去年の富士でも2戦とも苦戦していたので、
富士で3位表彰台に乗ることができ良かったなと思います。
後半スティントの塚越選手のペースがすごく良く、そこで発見もあったのでそれを今後のレースに生かして、
僕も学習して貢献できるように頑張りたいと思います。
次は鈴鹿で得意なサーキットなのでホンダ勢も速いと思いますが、
その中でもトップになれるように優勝目指して頑張ります。