7位入賞でシリーズランキング2位をキープ!!
7月18日に開幕してから約1ヶ月、新型コロナウイルス感染症の為に開幕が遅れた影響で、
すでに3戦目を迎えることになった2020年のスーパーGTレース。
2戦連続して行われた富士スピードウェイから、舞台を三重県にある鈴鹿サーキットへ移し行われた。
梅雨明けと同時に猛暑が続く中、雨の予報も出ていたが全くその気配もなく快晴の下予選が行われた。
気温34℃、路面温度48℃と厳しいコンディションの中スタートした予選Q1を、
今回はニック・キャシディーが担当した。
午前中に行われたフリー走行で、通常行う予定の決勝レースを想定したテストが、
持ち込みのセットがコンディションに合わずにセットアップに多くの時間を費やしてしまい、
決勝に向けて若干の不安要素が残ってしまったが、チームとドライバーの協力の元、
マシンは見違えるほどいいコンディションへと変わった。
そして迎えた予選Q1。
走り出しからニック・キャシディーからバイブレーションが強く
まともにステアリングも握れないとのインフォメーションがあったが、
このままいくしかない状況であった為、ステアリングから伝わるバイブレーションと闘いながら予選を続けた。
15台中2番目に重いウエイトハンディと燃料リストリクタ―に加えタイヤのバイブレーションと
3重苦に襲われてはさすがのニック・キャシディーも0.2秒届かず予選Q2への進出はかなわなかった。
しかしこの状況下で0.2秒の差は、せめてバイブレーションが起きなければ
Q2進出の可能性は大きかったと思うと悔しい結果である。
予選中のバイブレーションが原因でタイヤにフラットスポットが出来てしまった為、
1輪のみ交換が許され、決勝前のウォームアップ走行時に確認した結果、
予選中に起きたバイブレーションは無くなり、万全の状態で決勝レース挑む。
雨の予報は何処へやら?気温32℃、路面温度48℃と予選とほぼ同じく猛暑の中迎えた決勝レース。
スタートドライバーはニック・キャシディーが務める。
1周のフォーメーションラップののちスーパーGT第3戦鈴鹿大会がスタートした。
スタート直後に抜群の速さを見せるニック・キャシディーであるが、
前方のマシンの加速が伸びずに詰まってしまいいつものスタートダッシュを見せることができなかった。
GT300クラスのスタート直後にクラッシュが発生し、1回目のセイフティーカー(以後SC)が導入された。
マシンの回収が終了し5周目にレース再開、スタートもうまく決め前方のマシンに近づくことはできるが、
ウエイトハンディが重くのしかかりオーバーテイクまでは至らず、
ドライバーとしてはストレスのたまる展開が続くがニック・キャシディーは
そこでも集中力を切らさず重たいマシンをコントロールしていく。
前方のマシンがトラブルで後退し、9位までポジションを上げた27周目にルーティーンのピットイン、
スタリングをエースの平川亮に交代しレース再開。
タイヤ交換時に若干のミスがあり順位を落としてしてしまうがそこはエースの平川亮、
すぐにコース上で抜き返し順位を9位に戻す。
29周目にはGT300クラスのコースアウトによりこのレース3回目のSCが導入される。
回収作業が終了し34周目にレース再開、波乱のレースの中、
重くパワーも抑えられているマシンを見事なテクニックでコントロール。
過酷な条件の中次々と脱落していくマシンをしり目にじわじわと順位を上げ、残り周回数4周の時点で8番手、
最終ラップには7位に順位を上げてチェッカーフラッグ。
辛いレースを耐えてチャンピオンシップにとっては非常に重要な4ポイントを獲得、シリーズランキング2位をキープ!!
次戦は、9月13日(日)に、これまでと同じく無観客レースで、栃木県のツインリンクもてぎサーキットにて開催されます。
最終ラップには7位に順位を上げてチェッカーフラッグ。
辛いレースを耐えてチャンピオンシップにとっては非常に重要な4ポイントを獲得、シリーズランキング2位をキープ!!
次戦は、9月13日(日)に、これまでと同じく無観客レースで、栃木県のツインリンクもてぎサーキットにて開催されます。