2023年SUPER GTシリーズ第4戦「FUJI GT 450km RACE」が8月5日(土)、6日(日)に
静岡県小山町の富士スピードウェイで行なわれ、延べ5万400人の大観衆を集めました。
酷暑、猛暑の今夏ですが、少し標高が高い富士スピードウェイは、日差しは強く暑いものの、風があると凌ぎやすい気候でした。
土曜日は午前中に公式練習があり、午後は予選です。
夏の日差しの中、SUBARU BRZ GT300はポールポジションを目指して走りました。
【予選】
5日(土)、午後3時20分からQ1予選が始まります。
GT300クラスは27台のエントリーがあり予選はA組、B組に分け、BRZ GT300は、B組で井口卓人が走ります。
井口は慎重にクリアラップを作りアタックし、B組2位を獲得しました。
しかし、ターボのアンチラグ制御とシフトダウン制御のバランスが合わないというコメントもあり、チームには課題が残りました。
Q2予選は山内英輝がポールポジションを目指して走ります。
しかし、エンジンとミッションの制御バランスの課題が同様にありました。
しかしながら全体2位のタイムであり、フロントローは獲得しました。
井口も山内も走りにくさはあったものの、ブレーキングのタイミングを変えることで、タイムを出せたことを喜んでいました。
小澤正弘総監督は、
「シフト周りの制御で課題がありました。立ち上がり重視にしたときにシフトダウンのクオリティが悪くなってしまって、
ブレーキのタイミングを変えて走ってもらったので、もったいなかったです。
やはりドライバーにベストな状態で送り出せなかったのが、非常に悔しいです」と話しました。
【決勝】
決勝レースは前日とは打って変わり、大雨、曇り、晴れと目まぐるしく変わる天気になりました。
そのためレース順位の入れ替わりも激しく、最終ラップまで結果がわからない熱いレースになりました。
スタートは井口が走りますが、スタート直前に大雨が降りレインタイヤに交換。
セーフティカーの先導でレースが始まりました。
オープニングラップで2位からトップに井口は踊り出ましたが、渇き始めた路面にかわり、次第に順位を落とします。
その後スリックタイヤに交換し7位まで順位を戻して山内に交代します。
途中赤旗中断になるアクシデントも発生しましたが、山内は順調にポジションを上げていきます。
レース終盤にはトップに立ち、今季初優勝かと期待しましたが、スリックタイヤを履いたマシンに交わされてしまいます。
さらに最終ラップの最終コーナーで後続マシンに追突されスピンしてしまいます。
結果7位でゴールとなりましたが、後続車にはペナルティが課せられ6位に繰り上がりました。
山内
「悔しいですね。ダンロップさんやチームのみんなに結果で恩返しをしたかったのですが残念でした。
次の鈴鹿は良いレースができると思うので、ビッグポイントを取ってチャンピオン争いに名乗りを上げたいです」
井口
「抜いて抜かれてという展開で凄くレースをした疲労感があります。天候が難しかったですが、チームはいい判断をしたと思います」
小澤総監督
「作戦の分かれ目がたくさんあって、我々は最後にウェットタイヤのままゴールを目指したのですが、
意外と追いつかれなかったのは良かったです。ウェットタイヤが良かったのは今後につながります。
次戦の鈴鹿も、引き続き応援をよろしくお願いします」
第5戦 鈴鹿は8月26日(土)、27日(日)に「SUZUKA GT 450km RACE」が開催されます。
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