最終戦は4位。ホンダ勢トップのシリーズ2位でシーズンを終える
12月8日、三重・鈴鹿サーキットで「2024 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」の決勝レースが行なわれた。
前日の予選で5番手につけたNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは、牧野任祐選手から山本尚貴選手へと繋ぐ形でシーズンラストレースに挑み、激しい攻防戦の末に4位でチェッカー。
また、シリーズランキングではホンダ勢トップとなる2位となり、2024年シーズンの戦いを締めくくっている。
8月末から9月頭にかけて開催予定だった第5戦鈴鹿。台風10号接近の影響を受けて今回の12月開催に延期され、最終戦として300kmでの戦いを行なうことになった。
一方、鈴鹿を前に、100号車のシリーズランキングは2位。大逆転を目指して予選でのトップタイムを狙ったが、ランキング暫定トップの36号車Supraがポールポジションを獲得したことで惜しくも王座獲得の夢は潰えたが、ホンダ勢の首位を死守すべく決戦に臨んだ。
予選では、Q1の山本選手が5番手、Q2の牧野選手も5番手のタイムをマーク。
両者の合算タイムによって予選5番手となった100号車だが、ペナルティを受けた前方車両がグリッド降格したため、決勝では4番手からスタートを切ることに。
決勝日は前日よりも冷たい風が吹き、日差しも少なく本格的な冬の訪れを感じさせる天候となったが、詰めかけた2万7千人のファンの応援を受け、熱戦が繰り広げられた。
レースでは、牧野選手がスタートドライバーとしてスタート直後から果敢にプッシュ。早速オープニングラップでポジションを上げて、3番手に。
9周目には2番手となり、順調に周回を重ねた。
ルーティンのピットインは17周終了時。
ところが、山本選手へとバトンをつなぐ際にピットでの作業ミスが発生する。
結果、ここでのタイムロスが響き、コース復帰後は実質4番手へポジションを下げることになった。
その後も表彰台の一角を目指して攻めの走りを見せる山本選手。
しかし、前方車両との差はおよそ4秒、逆に後続とは1秒台という状況となり、防戦の態勢に。
42周目にはシケインで惜しくも逆転を許して4番手となり、その後は背後に迫る新たなライバルとの戦いを強いられた。
だが、山本選手は巧みに後方車両の動きをシャットアウト。
しっかりと4位を守り切り、シーズンラストレースのチェッカーを受けた。
今回の結果により、100号車はランキング2位でシーズンを終了。
デビューイヤーとなった CIVIC TYPE R-GTでのチャンピオン獲得は果たせなかったものの、ホンダ勢トップの結果を残すことに。
来シーズンはこの悔しさをバネにし、再びタイトルを掴むべく総力を挙げて戦いに臨む所存だ。
◎小島一浩監督
SUPER GT最終戦を無事に終えることができました。
今回もスタートドライバーを牧野選手でお願いしました。
そして、山本選手にゴールまで走り切ってもらう形でレースを進めました。
結果4位で終わりました。沢山のご声援ありがとうございました。
また、来シーズンはチャンピオンを獲得できるように頑張りますので、
引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。
◎山本尚貴選手
最後表彰台からこぼれてしまったので、悔しさがひとしおですが、チームと1年間、勝つことはできませんでしたが、
一戦も取りこぼすことなく、全戦でポイントを獲得できたということはチームの力をちゃんと1年間通して証明でき、
Honda勢トップ、ランキング2位というかたちで今年を終えることができ、本当に良かったなと思っています。
この悔しさを来年にぶつけて、来年こそチャンピオンを取れるようにまた頑張りたいなと思っています。
1年間、応援ありがとうございました。
◎牧野任祐選手
寒い中、沢山の応援本当にありがとうございました。
スタートドライバーを今回も担当しました。
この12月という時期に今までレースがなかったので、いつもとは色々と準備することが違いましたが、
特に大きなトラブルもなく、順位も前車の接触があり1つポジションを上げることができ、
無事に走る終えることができました。
今シーズンも沢山の応援ありがとうございました。