RACE 2024 AUTOBACS SUPER GT Round6 SUGO GT 300km RACE
DATE 予選︓2024年9⽉21⽇決勝︓2024年9⽉22⽇
CIRCUIT スポーツランドSUGO(宮城県)
WEATHER 予選︓ー決勝︓⾬・晴れ/ウェット・ドライ
RESULT 公式練習︓11位予選︓ー決勝︓5位
9⽉1⽇に決勝を⾏なう予定だったSUPER GT第5戦鈴⿅が、台⾵10号接近の影響を受けて中⽌・12⽉開催へと延期に。
これを受け、第4戦富⼠⼤会からおよそ1ヶ⽉半ぶりとなる9⽉20⽇、第6戦が宮城・スポーツランドSUGOで幕を開けた。
レースウィークは両⽇ともあいにくの⾬模様。11位から決勝スタートを切ったSTANLEY TEAM KUNIMITSUのNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは、不安定なコンディションのなか、⼭本尚貴、牧野任祐両選⼿が粘り強く⾼い集中⼒をもって戦い続け、CIVIC TYPE R-GT勢最⾼位となる5位でチェッカーを受けている。
◎予選⽇︓
台⾵から変わった熱帯低気圧に秋⾬前線が刺激され、北陸・東北地⽅の広範囲にわたって天候悪化に⾒舞われた。
仙台市の南⻄部に位置するサーキットでは⾦曜⽇から⾬が降っており、この時点で同曜⽇に実施予定の公式予選が天候悪化によってセッション中⽌となった場合は、同⽇の午前中に実施する公式練習での各ベストラップをもって決勝スターティンググリッドを決定するという申し合わせが⾏なわれた。シーズン2度⽬の富⼠⼤会で2位表彰台を獲得したNo.100 STANLEY CIVIC TYPER-GT。
シリーズランキングでは2位となり、上昇気流のなかで迎えるSUGO戦となる。
課せられるサクセスウェイトにより燃料流量リストリクターも2ランクダウンとなるこ
とから、⾼低差が激しいSUGOではライバルよりもパワーに劣るのは必⾄。
しかしながら、与えられた条件下でベストを尽くそうと戦いに臨んだ。
迎えた⼟曜⽇は早朝から⾬模様。天候回復は難しいと思われることから、どのチームも公式練習から決勝スターティンググリッドを意識した⾛⾏に取り組んだ。
気温17度、路⾯温度20度で始まったセッションでは、降り続く⾬によってコース上にできた川に⾜を取られるマシンも続出。
開始から30分後には、”⾬のため”の理由で2回⽬の⾚旗中断に。
この時点で、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは⼭本選⼿がドライブし、4番⼿につけていた。
再開から10分ほど経過すると、⾬量が減ったタイミングで続々と各⾞タイムアップ。
だが、⼀⽅で勢い余った⾞両がコースアウトし、3度⽬の⾚旗が提⽰された。
これより少し前、⼭本選⼿はベストタイムを更新して1分28秒539へとタイムアップ。
11番⼿につけていた。しかし、⼭本選⼿から交代した牧野選⼿がコースに向かった再開後のセッションでは、⾬脚が再び強くなり、およそ10分後には4度⽬の⾚旗となる。
その後始まったGT300クラス専有⾛⾏でも、コースアウトやコントロールを失いクラッシュが⽴て続けに発⽣。度重なる⾚旗中断を受けてGT500クラス専有⾛⾏も含めてすべて中⽌され、公式練習が終了することになった。
再三にわたる⾚旗中断で、タイミングよくアタックすることが極めて困難な状況だったこともあり、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTとっては、思うようにタイムを伸ばすことができずに終わった公式練習になったといえる。
結局、午後から天候はさらに悪化。予選開始時刻をディレイさせて実施のチャンスを待ったが、回復は⾒込めず。
午後3時9分、場内に予選キャンセルのアナウンスが響き渡った。これにより、公式練習で記録したベストラップ順に各クラスの決勝スターティンググリッドが決定。No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは11番⼿からスタートを切ることになった。
結果としてベストラップを刻んだ⼭本選⼿は「コンディションがあまりにも良くなかったので⾟い⼀⽇でしたが、明⽇のレースに向けてメカニックの皆さんもがんばってメンテナンスをしてくれています。
明⽇はエンジニアと⼀緒にいいレースがしたいと思っています」とコメントを残している。
また、牧野選⼿も「イレギュラーな⼀⽇だったが、観に来てくれているお客さんが⼀番⼤変だったと思います」と来場したファンを気遣っていた。
◎決勝⽇︓
前⽇同様、早朝から⾬となったSUGO。さらに⾬量が増え、午前中に⾏なわれたサポートレースにおいてもスタート延期や⾚旗が繰り返され、レースらしいレースができずに時間が進んでいった。
本来であれば、正午からウォームアップ⾛⾏が⾏なわれ、午後1時30分に84周の戦いの⽕蓋が切って落とされる予定だったが、時折激しい⾬が降り、2度進⾏延期に。結果、フォーメーションラップが午後2時22分に開始される。
⼀⽅、レース開始を待つ間、午後1時を過ぎると⼩⾬へと変わって上空の雲の隙間からは⽇差しが差し込むまで回復。
レースはウエット宣⾔下ながら、気温19度、路⾯温度24度まで上昇するなかでようやく号砲を迎えた。
なお、これに先⽴ち、グリッドへと向かうマシンに対し、⻑い間冷たい⾬に遭いながらも開催を待っていたファンからの温かい拍⼿が。
チームにとって、何ものにも代え難い応援であったことは⾔うまでもない。
なお、レースはセーフティカー(SC)によるスタートになったことから、宮城県警によるパレードラップはなく、2周のフォーメーションラップを経て始まったスタートは、3周⽬⾛⾏中にSCのフラッシュライトが消灯。
いよいよ残り81周による戦いが幕を開けた。
⾼く⽔煙が上がり、視界を⼗分に確保することすら難しい状況のなか、まずスタートドライバーを努める牧野選⼿はポジションキープで周回を重ねていく。
各チームによって装着するウエットタイヤの種類も異なるため、序盤は少しポジションを落とすことにはなったが、タイヤに熱が⼊ると、1台また1台と逆転し20周を過ぎるころには8番⼿まで浮上した。
レースは、25周を前にしてGT300⾞両同⼠がSPコーナーで接触。
レース中初めてのSC導⼊となる。
隊列を整える作業等を経て、32周⽬にレース再開。
これを気に2台逆転して6番⼿となった牧野選⼿は、前を⾏く12号⾞GT-Rを猛追、38周⽬には1コーナーへの⾶び込みで揺さぶりをかけるパフォーマンスを披露した。
そんななか、41周⽬にはレインボーコーナー上で1台の⾞両がストップ。
折しもレース折り返しを⽬前にして、どのチームもルーティンのピットインのタイミングを伺っていた頃。
SC導⼊の可能性もあると判断し、多くのチームが⼀⻫にピットへの帰還を敢⾏する。
No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTも迷わずクルマを戻すと、騒然となるピットのなかで⼭本選⼿へとスイッチ。
慌ただしくもコース復帰を果たすと、今度は11番、ピット作業を終えたクルマとしては事実上9番⼿からの追い上げを開始した。
なお、レースはピットイン後にFCY宣⾔さらにSCへと切り替わり、50周⽬にリスターと
なった。
53周⽬には全⾞がピットインを完了。その後、タイヤ交換するマシンやSC中のペナルティを受けたマシンが後退。
No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは周回を重ねるなかで、ひとつまたひとつとポジションアップし、62周⽬には6番⼿、そして79周⽬には5番⼿へと浮上する。
レース終盤は、タイトル争い中のライバル_36号⾞Supraが⽬の前を⾛っており、差を詰めようと奮闘したが、惜しくも順位⼊れ替えまでには⾄らず。
結果、5番⼿でチェッカーを受け、⻑くタフな戦いを終えることになった。
結果、開幕戦から連続⼊賞のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTは、6点を計上。
獲得ポイントはCIVIC TYPE R-GT勢トップの43点となった。
しかし、今回、優勝した37号⾞Supraが⼤量ポイントを計上したことから、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTはランキング3位に。
トップ36号⾞Supraとは6点差で、第7戦オートポリスを迎える。
例年、サクセスウェイトが半減される戦いだが、今シーズンは第5戦鈴⿅の延期を受け、オートポリスではフルウェイトを搭載する戦いとなる。
当然ながら燃料流量リストリクターによる影響も否めないが、ライバルとの戦いはもちろんのこと、⾃分たちに与えられた条件下でいかに強く、いかに”賢い”レースをするか。そこにしっかりとフォーカスを合わせ、挑むのみだ。
COMMENT FROM TEAM
◎⼩島⼀浩監督
⼀時期は最後尾のほうまでポジションを下げることもありましたが、ドライバーふ
たりががんばって追い上げることができました。
SUGO特有の波乱があって荒れたレースになりましたが、それを全員で乗り切って結果を出すことができました。
現状では、僕らとしての最⾼の結果であったと思います。
シリーズランキングは3位に落ちましたが、ここからより次の戦いに向けて新たな挑戦が始まりますので、引き続き応援をお願いいたします。