2024年SUPER GT シリーズ第6戦「SUGO GT 300Km Race」が9月21日(土)に公式練習と予選が行われる予定でしたが、降雨悪天候により予選は中止となりました。
決勝に向けてのグリッドは、午前中に行われた公式練習の結果を採用し、
SUBARU BRZ GT300は2番手のグリッドを獲得しました。
朝から雨に降られた第6戦SUGOは、気温16度と急激に季節が進んだ中で公式練習が行なわれ、いつもどおり山内英輝がステアリングを握り、ウエットタイヤ2タイプのマッチングを見ながらセットアップしていきます。
チームはヘビーレイン用と通常のウエット用の2タイプを持ち込みますが、通常のウエットタイヤは発熱もしないほど厳しい状況でした。
山内はヘビーレイン用を選択し、雨量が減ったタイミングを見計らいタイム計測します。
総監督の小澤正弘、監督のR&D SPORT澤田稔らの判断で、降雨による予選キャンセルを見越し、公式練習中のタイムが採用されることを念頭にタイムアタックを仕掛けました。また合計6回の赤旗中断となるなど、厳しいコンディションの中、山内は慎重にそして、大胆にコースを攻め、10周目に2番手タイムを刻みます。
そして雨量が減るタイミングごとにタイムアップを繰り返し、セッション終了時点で全体2位のタイムをキープしました。
決勝レースは井口卓人がスタートドライバーで、レインタイヤでのレースとなりました。
路面コンディションは徐々に回復するもののスリックタイヤを履けるほどには回復しません。
しかし、徐々にドライアップするコンディションを見極め、ピットからスリックに交換して山内英輝への交代の指示が飛びます。
山内はレインタイヤより速いタイムを刻むと、各チームが一斉にピットインします。
一時山内はピットインを済ませたチームの中ではトップに立ったのですが、SCが入る不運があり、逃げるラップタイムが刻めず、結果的に7位まで順位を落としました。
その後、山内は自己ベストタイムを数回刻みながらライバルを追いかけますが、5位
でチェッカーを受けました。
小澤正弘総監督 「コンディションが大きく変化する中で、難しいレースでしたが、レインからスリックに変えるタイミングは完璧でした。ただ、こうした路面だと大パワーのあ
るマシンの加速に勝てないので、苦しい展開でもありましたが、実力を出し切るレースはできたと思います」
井口卓人は、「完走できてよかったです。本当は狙える位置からのスタートだったので、残念なのですが、山内選手も長いスティントを走ってチェッカーを受けてくれたので、
やっとみんなの努力が一つの結果につながったと思います」、と語り、山内英輝は、「今年の成績から考えるととてもいい結果だし、チームのみんながひとつになってやって
くれたおかげなのですが、どうしても悔しさのほうが先に来て、素直に喜ぶのが難しいです」、とコメントしました。
次戦のSUPER GTは大分県日田市にあるオートポリスで10月19日(土)、20日(日)に「SUPER GT第7戦 GT 3Hours RACE」が開催されます。熱い走りをするSUBARU BRZ
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